2016年 06月 01日
『ミナトホテルの裏庭には』寺地はるな
書店のディスプレイもまた素敵だったんです
私はその本を目当てに足を運びましたが、ぷらぷらっと通りかかったお客さんも絶対手に取ってしまうと思います。
書店員さんのセンスとあたたかさを感じながら、幸せな気分で購入しました。
全体としてはゆったりとした雰囲気でしたが、飽きることなく一気に読み切ってしまいました。
ところどころチクッとした痛みがあったり、じんわりとあたたかくなったり、胸が揺さぶられました。
登場する人々それぞれが抱える脆い部分に、自分もすごく共感するところがありました。
自分の弱いところ、周りの人の弱いところ、ぜんぶ認めて受け入れていきたい、と思えるものがたりでした。
寺地はるなさんのポプラ社小説新人賞受賞作『ビオレタ』も読んでみようと思います。
また素敵な作家さんに出会ってしまった
独り占めしたいものがたり。
思わず、「きれいな花が咲いている」と声に出してしまいました。
by heibongatari
| 2016-06-01 20:05
| ものがたり